自分の常識を他人に押し付けるな!!: 対人関係をうまくやるちょっとしたコツ
近年「学力低下」が問題だと言われています。日本の子供は他国に比べて学力が低いと。
まー他国に比べて低いといわれても、日本ほど教育の行き届いている国はないので、中国のようにごく一部にしか教育していない国と比較してもほとんど意味は成しません。
しかし、確かに日本の子供たちの学力は低下しているような印象を受けます。それは単に教育の仕方が甘くなったから、そしてその原因は教師がしっかりしないから、さらにその原因は簡単に教員免許が取れてしまう制度にあると、教員免許を取ったときに思いました
それとは直接の関係はないんですが(ムダな枕でした
)、自分の常識を人に押し付ける先生ってのは生徒のやる気を著しく低下させてしまう、ということに気付いた今日この頃。
例えば、中学3年生で「2乗」と「2倍」の違いが分からない生徒がいるとします(これ結構いると思います)。普通に考えれば中学3年生でそれが分からないと言うのは致命傷です。この時点で教える気は失せるわけですが、先生はここで「え!? 知らないの!?」という反応をしてはいけません。その生徒がおとなしい子であればなおさらです。そう言った時点でその生徒は自分に劣等感を感じ、先生に質問をする気がなくなります。バカにされることが怖いからです。先生に質問するとまた怒られる、バカにされる。私はバカなんだ、と思うようになります。その結果、やる気をなくしてしまいます
人間が成長を得るにはやる気の有無が大きく影響します。やる気をそがれた人間はもう2度とそのことに挑戦しません。料理を初めてやった人に対して、「あーーダメだよ!! ほうれん草はゆでてから切るの!! 先に切っちゃダメだよ」と言ってはいけません。その人はもう料理をすることを恐れてしまいます。
大切なのは最初です。ある程度のやる気を見出してしまえば、その後は多少強く言っても大丈夫なもんです。しかし、何にしても自分の常識を人に押し付けてはいけません。誰でも最初は素人なのです。音楽やってても譜面読めない人はいます。料理が好きでも魚焼きグリルを使ったことない人はいます。それを「音楽をやっていれば譜面を読めるものだ」「料理が好きなら焼き魚ぐらいできるものだ」という、自分の常識を相手に押し付けて「譜面も読めないの!?」とか「魚焼きグリルも使えないの!?」と言う行為は非常に相手を落胆させます。
そして、これは自分が教える側に立ってはじめて分かったことですが、言っている側はそんなつもりはさらさらないものです。もし冒頭の教師の話であれば、できれば最初はその2つの違いについて優しく教えてあげるべきだと私は思います。後日、同じことを2度言わせることになったらきつく言うのもOKでしょうが、最初は優しくです。拒否反応を起こさせないことが大事です。
学力低下の原因教師にあり。更にその基をたどれば、単に対人能力不足が挙げられると思います。物事を一度で教えられる先生は非常に優秀であると思います。しかし、一度では分からなかったことを質問に来させる先生も非常に優秀だと私は思います。教え方が下手でも、生徒の先生に対する恐怖心を取り除けるような、対人能力の高い先生こそ、学力低下が叫ばれる時代に必要とされているのではないでしょうか(今日はきれいにまとめた
)
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